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2012年3月

2012年3月28日 (水)

オーストラリア政府、ブロードバンド基幹整備から中国企業を排除

 海外の記事。オーストラリア政府が投資して整備しているブロードバンド基幹網の設備入札から、中国企業であるHuaweiが、セキュリティ上問題であるとして排除されたとのこと。

 事実のほどは別として、LSIの中に余計な機能を突っ込まれたら確かめるのは容易ではない。相手が法治国家でないうえに、平時から対立していて事があれば敵対するのが確実とあっては、信用するのは愚かと言うべきだろう。

 過去には米国など西側先進国で同様に通信インフラ設備から中国企業が排除された事例はあるし、専制国家において中国の通信機器企業が政府の盗聴活動に荷担した疑惑も報じられている。

 軍艦のような目に見える挑発活動を気にするのなら、こういった基幹インフラへの浸食にも注意すべきだと思うのだが。

2012年3月27日 (火)

JR東が山手線内の駅でdocomo, au, Softbank向けのWiFiスポットを提供

 JR東日本が携帯電話大手3社向けにWiFiスポットを提供するとか。

 無軌道に無線LANアクセスポイントをばらまくと干渉による通信速度低下がひどくなるので、こういった形で無線LANチャネルの共用が進むことは歓迎すべきこと。

 気になるのは、アクセスポイントの接続回線がWiMAXであること。UQ WiMAXか?

 JR東日本はUQの大株主であるし、設置の手間を省くためにWiMAXを利用するのはいいのかもしれないけれど、auのスマートフォンでUQ WiMAXに対応したのを持ってる人は、無線LANアクセスポイントを使わずにWiMAXで直接接続した方がいいってことか?

 それ以前に、auでWiMAX対応のスマートフォンが増えてるのならアクセスポイントの帯域も圧迫されるわけで、実用面でどうよってのもある。

 時間かけていいから、接続回線は光に置き換えていってもらいたい。

2012年3月25日 (日)

「携帯音楽プレーヤーの本質は音質だ」

 何年か前に聞いた、某社のおそらくはトップに属するであろう人の発言。iPodがすでに市場を席巻していた時期だったので、なんてアナクロなんだろうと驚かされた。

 音楽プレーヤーの音質にせよ、テレビの画質にせよ、一般ユーザにとってはそこそこのレベルを超えたら善し悪しなんて分かりはしない。そんなところを頑張って、余分の開発リソースをかけたり製品のリリース時期が延びたりしたのでは、かえって製品の競争力を削ぐことになる。

 その音楽プレーヤーの会社は間もなく市場から撤退したが、必然的な結果であったと思う。

 高度な技術によって製品の差別化をするというのは分かりやすい戦略ではあるが、製品の成熟が進んだ市場では、ユーザの視点からずれた技術者の独善に陥りがちだ。

 最近のテレビで、画質を技術をやたら強調しているメーカーは危ないかもしれない。

アプリを入れなければスマートフォンじゃないのか

 スマートフォンの普及が進んだことで、こういった情報機器に疎遠な人を対象にしたスマートフォンの紹介番組が見られるようになった。

 気になるのはそういった番組での紹介のされ方で、いろいろなアプリを見せて、あんなこともできます、こんなこともできます、ほ~ら面白いでしょうっていうのが多いのだが、それってスマートフォンのメジャーな使い方なんだろうかと疑問を抱く。

 自分で使っているスマートフォンにもいくつか追加でインストールしたアプリはあるが、それが無いとどうしようもなく不便だというものは、PC関連のファイルにネットワークアクセスするためのESファイルエクスプローラーと、QRコードを読み取るアプリの2つだけ。QRコードリーダは、最近のスマートフォンでは最初から入っているものもあるので、実質的に1つだけとも言える。

 他に入れているアプリは片手で数えられるくらいしかないし、それらはめったに使うことはない。スマートフォンの使い方は、Webブラウザと少数のプリインストールアプリで済んでしまっている。
 定番アプリの紹介サイトや人気アプリのランキングサイトは定期的に見ているものの、これは欲しいと思うようなアプリを見かけることはほとんど無い。あってもなくてもいいようなものがほとんど。

 目新しいアプリを次々と入れて、ちょっとのあいだ面白がっては次のアプリに移っていくというのもスマートフォンの一つの楽しみ方だとは思うが、スマートフォンで何ができるのと思っているレベルの人の大部分はそんなことをするとは思えない。

 スマートフォンで需要の多い使い方に対応したアプリは、たいてい端末メーカーが最初から入れてくる。そのおかげで、買ってそのままの状態でもたいていのことができる。あれこれアプリをダウンロードして入れられることを強調するというのは、ちょっとずれてるんじゃないかと思う。

 今問題だと思っているのは、プリインストールされたアプリで同じような目的のものでも、端末ごとに入っているアプリが違っているので使いはじめが面倒だったり、誰かに質問されたときに説明が難しいということ。こういうのは改善されていくのだろうか。

 昔話をすると、Windowsが似たような状態だった。初期のWindowsはMS-DOSにGUIをつけただけみたいなもので、ブラウザはもちろんネットワーク機能すらなかったから、PCメーカーがおまけソフトを入れたり、後からいろいろなアプリを追加購入して入れたりしていた。WordやExcelのような高価なソフト以外にも安価なパッケージソフトがいろいろあったし、インターネットが普及しはじめるとフリーソフトやシェアウェアがたくさん出てきて流通するようになった。
 その後PCが一般消費者に普及するにしたがって、サードパーティーアプリが提供していた多くの機能がWindowsに取り込まれていった。これによってアプリの市場は衰退してしまったが、新しいPCを買ったときに何もしなくても誰もがそこそこ使えるようになったわけで、PCの普及には必要なことだった。

 スマートフォンではどうなるだろうか。Androidに関しては、GoogleとMicrosoftではビジネスのターゲットが違うので、Windowsと同じことにはならないかもしれないが、ユーザの期待としては、定番アプリみたいなものはAndroidに取り込んでしまってどこのスマートフォンでも同じように使えるようにしてもらいたいところ。

2012年3月23日 (金)

混雑する無線LAN

 ふと思いついて、会社から自宅まで帰る途上、スマートフォンのWiFi Analyzerアプリで無線LANの環境を確認してみた。大きな集合住宅はなく、一戸建てメインの住宅街を徒歩で30分程度の経路。

 2.4GHz帯のみだが、常時5~7個くらいのアクセスポイントが確認され、思ったよりも混雑している感じ。FONも4カ所くらいあった。
 2.4GHz帯で干渉せずに設定できるチャンネルは3個なので、確実に他の世帯からの干渉が発生し、通信速度が低下する。

 市販のほとんどのブロードバンドルータには無線LAN機能がついてくるので、この程度の混雑になるのは当然ではある。そうは言っても、これから公衆無線LANを充実してトラフィックを逃がそうとしている携帯電話キャリアには悩ましい問題だろう。総務省の研究会でも検討されるようだが、使った者勝ちの世界で利用を控えても他者が喜ぶだけで自分には直接のメリットは無い。混雑で通信速度が適当に低下したところで平衡状態になるんだろうが、どのくらいまで落ちるんだろうか。

 ちなみに我が家は、多摩川の川縁で隣戸が少ないこともあって、自分で設置しているもの以外はごく弱いのが1つ検出されるだけで、かなり条件は良い。

2012年3月22日 (木)

無線LAN内蔵のSDメモリカード

 無線LANアクセスポイント機能とWebサーバ機能を内蔵したSDメモリカード。デジカメに突っ込むと、撮ったばかりの写真をその場でスマートフォンなどに共有させることができると。

 意図しているところは分からないでもないのだが、実際の利用シーンを考えると、なんだかすごく微妙だ。

 スナップ写真程度ならスマートフォンで撮れば十分で、スマホで撮ったら共有は通信機能を使ってストレートにできるだろう。

 普通にデジカメとして使っているなら、メモリカードには共有する写真とは関係のない写真が大量に入っているだろうから、共有してもいい写真だけを選ぶのが面倒だ。

 発想のきっかけはいいとしても、現実に使うことを考えると、どうにも中途半端。いろいろな使い方をする人がいるから、まったく使われないとまでは言わないが、広く普及することはないだろう。おもしろグッズ、かな。

福島第一原発の事故調査報告

 こちらの記事で紹介されていた大前研一氏がリーダーになってまとめた調査報告。発表時期が年末年始にかかっていたせいか見逃していて、今日初めて読んだ。

 きちんと理解できているかというと自信はないのだが、調査・分析が技術面に絞られていることによって、非常に分かりやすく感じた。

 事故が起きたことに対して、原子炉の設計がMark-Iという古い型であったことは本質ではなかったというのは意外に感じたが、振り返ってみれば、どこかで見かけた記事を理解もせずに中途半端に受け入れてしまっていた自分に気がつき、反省させられることになった。

 マスコミは、こういった感じの冷静な分析記事をなぜ掲載することができないのか。

 政府も、一般向けには、さまざまな観点からの調査報告を繰り返しリリースしていくべきだろう。委員会の調査報告は政府に対するものであって国民に対するものじゃない。国民向けのレポートが出ないのでは、事故当時の隠蔽体質が改まっていないと言われても仕方あるまい。

2012年3月21日 (水)

今すぐ飛び降りなきゃ

 自宅は多摩川の河畔にあり、バルコニーの手すりの向こうは河原まで10m垂直に落ちている。見晴らしはいいのだが、ここから落ちたら死ぬだろうなという意識は常にある。

 酒を飲み過ぎた日の翌朝、目が覚めてすぐに、その手すりを乗り越えて飛び降りなきゃという強烈な衝動に襲われることがある。

 自殺願望なんてもんじゃなくて、ただそうしなければならないという冷静な義務感がある感じ。朝目覚めて、ちょっと寝坊気味だから急いで出勤の準備をしなくちゃ、というのと同じようなレベル。ちょっと切迫した感じはあっても日常の習慣のように思い込んでて、意識しなければ機械的に実行してしまいそう。
 初めて経験したときには、衝動に囚われている自分と、そのような状態にとまどっている自分があった。ベッドから起き上がる頃には、そのような衝動が不合理であるという意識が優勢になっていたので幸い実行に移すことはなかったのだが、なんとも気味が悪い経験だった。

 ただ無闇に飛び降りるんじゃなくて、死に至る可能性が十分に高い場所があって、そこから飛び降りるべきだという確固たる信念があるような。まるで誰かに暗示にかけられたような感じ。

 その後、深酒をするごとに同様の体験を重ねて、最近は衝動に襲われる自分を、またかよと観察できるようになった。たぶん、この先いくら飲もうが飛び降りることはないだろう。

 インフルエンザの治療薬の副作用で、高層マンションから飛び降りて死亡する事例が問題になっていたことがあったが、あれはこんな感じじゃなかろうか。

Walkman購入

 4年近く使ったCreative ZENの電池が劣化してきて、満充電してもバッテリー表示の目盛が一杯にならず、電池の持ちも悪くなってきたので買い換え。

 電池の持ちが最優先事項で、直前までCowon J3がいいかなと思っていたのだが、大きさが気になったので、連続再生時間が同じくらいのWalkman S760にした。

 画面が小さいのは少々寂しいが、音楽しか聞かないのでまぁよし。ジャケット写真を楽しみたいときには、スマートフォンのプレーヤを使う。

 ATRAC Advanced Losslessによる無劣化のエンコードを試してみたものの、MP3 320kbpsと聴き比べてみてもどっちがいいのか分からなかったし、やたらファイルサイズが大きくなっていつも聴いている曲が32GBに入りきらないので、今までどおりのMP3ライブラリに落ち着いた。Creative ZENは32GBだったのだが、4年たっても32GBより容量の大きい製品が一般的になっていないのは予想外だった。

 x-アプリは、画面に無駄が多いのと動作が重くて使いにくいのとで、こっちもパス。いつまでたってもユーザ視点での完成度が上がらないのは、今のソニーらしいという感じ。

2012年3月20日 (火)

スマートテレビ考

 テレビ事業が不振とか言われているが、国内ではアナログからデジタルへの移行で先食いされた分だけ需要が落ち込んでいるわけで、予想されていた変動に対して備えができていないのはメーカ-の怠慢でしかない。

 海外では、ピークからの低下はあるものの、ボリュームゾーンではそこそこ数は出ている。今後は移行期のような単純な盛り上がりはないだろうが、巡航速度というレベルで一定の市場は存在し続けることだろう。グローバルに見れば結構な規模の市場があるのは確かで、そこでいかに利益を確保するかは各社の努力次第。

 そういった厳しい競争で少しでも有利になれるように、スマートテレビと称していろいろな機能をテレビに付加することが考えられている。

 基本はインターネットに接続して何かをするということだが、VoD、ゲーム、動画や写真の共有サイト、ニュースなどの情報収集、ショッピングなど、既存の機能はあらかた搭載されている。Skypeのようなコミュニケーション機能は2年くらい前から出ているし、FacebookやTwitterなどSNSへの対応も始まりつつある。

 ほかに見逃してるものあったっけ、というくらいにやりつくしているわけだが、考え方に大きな穴がある。

 現在のスマートテレビは、サービスをユーザにつなぐゲートウェイになっている。テレビとユーザの関係では、テレビが主役になってユーザに機能を提供するという考え方だ。本来考えるべきは、ユーザの生活に対してテレビが何ができるかということ。
 ユーザが価値ありと考えるなら、テレビ以外の機器が主役になりテレビそのものは添え物になるようなユースケースであっても追求すべき。そうやってユーザの生活に対するカバー範囲を広げていくことで、テレビの存在感を高めていくことが必要だと思う。

 普通のユーザの生活では、斬新で突拍子もない新機能が必要とされる場面は少ない。1日に2,3時間しか使われないテレビで、機能をさらに深掘りしたところでユーザには気づいてももらえなくなるのが落ち。
 単純で一見してつまらないと思われる機能であっても、それらをいくつも積み上げてユーザに頼られるようになれれば重要になる。テレビのカタログスペックとしてはパッとしないから、戦略的に取り組む必要があるが、それは覚悟しだい。

 具体的にはアレとかコレとかあるが、今は企業秘密。あたりまえすぎるので、とても秘密とは言えないんだけれども。

2012年3月16日 (金)

Encyclopedia Britannica 書籍出版を終了

 ブリタニカ百科事典の書籍版の発行が打ち切りとなり、今後は電子版のみになるとか。

 もうすでに改訂されて消えて無くなっているはずだが、十数年前にある人の下請けで、ブリタニカのコンピューター関連の項目の説明の一部を書かせてもらったことがある。あろうことか英語版。

 百科事典だからコンサバに書くべきだろうと勝手に考えて、その当時すでに兆していたインターネットの隆盛を無視してつまらない説明にしてしまったのは、後々まで後悔の元になった。

 調べ物をするうえでは電子版の優位性は圧倒的だが、ページを繰りながら細密な図版をただ眺める楽しみが失われるのは、なんとなく寂しいね。

2012年3月15日 (木)

ギリシャの次はスペイン

 ユーロ危機はギリシャが一息ついたものの、次はスペインが問題になると噂されている。

 もう7,8年前にもなるか。スペインの住宅バブルの記事が、何かの週刊誌に載っていた。サラリーマンの年収が300万円くらいしかないのに、一般的な住宅の価格が8,000万円くらいにもなっていると。EUに加わったことで他の国から大量のカネが流れ込んだのが原因であり、当時も、誰もがバブルであることを認識していて、いずれはじけることが分かっていたにもかかわらず、有効な対策が打たれることはなかった。

 その後、皆が予想したとおりにバブルははじけて、今や国が破綻の危機に瀕している。浮かれて使ってしまった物価上昇分、きっちり返すまではスペイン経済が復活することはあるまい。

 再生可能エネルギーで引き合いに出されることの多いスペインの太陽光発電は、バブルで余ったカネの処分場所でしかなかった。バブルがはじけて返済を迫られるようになった今、スペインの太陽光発電は完全に破綻している。あんなものは手本にはならない。

Facebookはプラットホームか

 Facebookは、膨大なユーザアカウントと各ユーザの様々な情報を集積し、それらの上にアプリを構築できるようなAPIを提供する。Twitterはコミュニケーションのアプリの一つだが、Facebookはコミュニケーションアプリのためのプラットホームになっている。

 ざっくり考えればそういうことなんだろうが、どうも違和感がある。Facebook自身もアプリを提供しているわけで、影響力の大きいところはFacebookが持って行ってしまうんじゃないかという疑念。インフラとしての安定性を期待していても、Facebookがルール変更して使えなくなる機能が出てくるんじゃないかという不安。

 一般企業なんだから過度の期待をすべきじゃないと言われればその通りだが、やはり何か中立的で安定したインフラが欲しい。

 Facebookの上でソーシャルゲームを提供していたZingaが独自のプラットホームに移行することを発表している。ベンチャー企業であれば、Facebookの膨大なユーザベースを利用して新しいサービスの実験をし、うまくいけば独自サービスに移行するというのはアリだろう。だが、製品寿命が10年くらいあるテレビや家電製品では、短期間の実験的なサービスで済ますわけにはいかず、長期間安定したインフラが必要だ。

 NGNというのは、もともとそういったインフラを提供することも目的の一つにあったはずなのに、いつまでたっても何も出てこない。通信事業者がもたもたしているうちに、GoogleやFacebookがコミュニケーションのプラットホームとして影響力を拡大してきている。通信事業者は、土管に成り下がりたくないのなら、将来にわたって安心して使えるプラットホームを提供すべきだと思う。急がないと手遅れになるぞ。

2012年3月14日 (水)

ガスで発電・給湯するエネファーム

 昨年末から放送されているエネファームのテレビCMは、楽しげでつい注意を引き寄せられてしまうのだが、技術オタク的にもエネルギー効率が90%もあって、最新のコンバインドサイクル発電の60%に比べても大幅に高いので、意味も無く興奮してしまう。

 技術的に面白くてもコスト的に実用的かというと、そこはなかなか厳しいところがある。出力が低いので商用電力を半分くらいは使うことになるし、補助金をもらっても200万円とあっては、単純に初期投資を回収するまでに20年以上かかるわけで、その間に故障して修理費がかかる可能性を考えると、回収はおぼつかなくなる。

 発電できると言っても出力は0.75kWでしかないので、ドライヤー1本を回すこともできない。あくまで商用電源の補助でしかない。二次電池を用意して充電しておけばいいのだろうが、高価になるし効率の低下も起きる。燃料電池の容量を増やすことは可能だ。燃料電池車なんて出力が100kwもある電池を積んでいるから、技術的にできないわけではない。ただし価格が1億円と非現実的になってしまう。

 仮に燃料電池のコストが下がって、十分な容量の製品が出てきたとすると、今度は給湯能力の余剰が問題になる。燃料電池は燃料の持つエネルギーの半分が電気になり、残り半分は熱になってしまう。一般家庭で1日に使う電力を燃料電池で供給すると、給湯能力が大幅に過剰になる。ざっくり、お風呂を2倍使えるくらい。余剰の熱は単純に捨てるしかないだろう。それでもエネルギー効率は十分にいいのだが、なんとももったいない話だ。

 エネルギー密度の低さと発熱というのは燃料電池の根本的な問題で、2,3年前に携帯電話やノートPC向けの燃料電池の開発が流行したことがあったが、実用的な価格やサイズでは十分な発電容量を確保できないので製品にはならなかった。そんなことは初めから分かっていたのに、なんであんなに流行したのか、今もって謎だ。

 燃料電池部分の発電能力の低さを補うために太陽光発電とのセットが提案されているが、そんなに金かけたらますます投資回収が困難になるって。

 まぁ、自己満足のために趣味でやるならいいんじゃないでしょうか。

2012年3月13日 (火)

Intel が Virtual Cable Operator 事業を検討中

 Intel が米国でインターネット経由での有料テレビ放送サービスの提供を検討しているらしいという記事

 WSJの元記事にも書かれているのだが、同様のサービスはMicrosoftやAmazon、Google、Appleといった大手どころも計画していたのだが、いずれも昨年には計画を放棄してしまっている。他社の失敗を前にしてあえて動くということは、何かものすごい隠し球でも持っているのかと期待してしまうのだが、普通に考えたらありそうにないこと。

 インターネットを使ったテレビ放送というアイデアには、2つの大きな障害がある。その一つは番組の調達コスト。コンテンツの価格決定権は供給側にあり、既存のケーブルテレビ会社が高額の料金を払っているので、供給側の収入減につながるような低価格での契約は絶対に容認されない。後発の事業者が価格勝負をできないとなれば、相当な体力がないと競争はできないだろうし、成長の可能性が小さいと見られれば、投資家からも反対される。

 もう一つの障害は通信インフラのコスト。通信料の爆発的増大で携帯電話網はもちろん固定ブロードバンドだって従量制になろうというときに、インターネットからの大容量映像配信というただ乗り行為が許されるわけがない。もしユーザが増えたとしても、利益はインフラ事業者に吸い取られて、生かさず殺さずの状態に置かれることだろう。そんなのは、やらない方がマシ。

 こういうのが誰もが知っている常識的な知識なわけだが、その常識にあえて挑むIntelの勝算はどこにあるのか。なにか驚くようなことをやってくれないかな。あんまし期待してないけど。

日産リーフの「CO2ゼロ」CM

 大量のエネルギーを消費して走行しているのに「CO2ゼロ」はなかろうと批判が集まった日産リーフのテレビCM。早めに打ち切りになるかと思っていたが、いまだに流れている。

 車両自体の生産コストはおいといて、走行時に消費するエネルギーに関しては、電気自動車の方がガソリン車より効率がいいのは確かだ。車両の生産から廃却までを見た場合に本当にエコなのかはよく分からないのだが、ユーザはガソリン車に比べて大幅に高い価格を自ら負担しているわけで、高コスト分を他人に押しつける太陽光発電よりは欺瞞は少ないだろう。

 「CO2ゼロ」がおかしいのではという疑問に対しては、日産自身が走行中のことを言ってるので間違いではないと回答したらしい。かなり苦しい言い逃れだが、そこは「アホか」とつぶやく程度で済ますことができる。

 気にいらないのは、CM中で「CO2を出さないから気持ちいい」というようなセリフのところ。自分が走っているときにさえCO2を出さなければ気持ちよくしていられるのか。汚いものがどこか他の場所に移されて自分の視界から外れていさえすればいいという身勝手さを感じてしまう。そんなCMをいつまでも堂々と流し続ける日産は、なんて卑しい会社なんだろうと思う。

 もっとも、そういった思いは自分に跳ね返ってくるわけで、スーパーやディスカウントストアで少しでも値段の安いものを探している自分は、国内や途上国の低賃金労働という犠牲の上に生活していることを思い出させられる。自分に都合のいいところしか見ていないのは、日産のCMと同じことだ。

 いろいろと考えさせられるCMではあるが、そんなところを狙ったわけではないだろうし、少なくとも自分にとっては日産のイメージアップにはなっていないのは確かだ。

2012年3月 7日 (水)

Windows XP PC に Windows 7 をインストールしてハマる

 EPSON Direct の6年前のモデルのPCに、遊んでいたSSDを突っ込むとともに、OSをWindows XP から Windows 7 に入れ替えてリフレッシュしようとしてハマった。

 横着してXPの入った古いHDDをそのままにして、SSDを追加してインストールしたのが間違いのもと。

 Windows 7 をインストールしていて、そういえば以前はFDISKとかアクティブパーティションとかあったのに、どうなったんだっけ、と漠然とした疑問はあった。インストールが終わって再起動すると、Windows XP と Windows 7 のどちらを起動するかというメニューが出てくる。ブートマネージャーだなー、と思いつつも、深く考えずに Windows 7 を起動。特に問題なし。

 続けて、Windows XP と Windows 7 を行きつ戻りつしながら、古いHDDからSSDにデータの移動を完了。貧乏根性で、150GBしかない古いHDDを続けて使うために、パーティションを消して再起動・・・。

 で、ブートデバイスが見つからないと出てBIOSで停止。ありゃー。

 なんのことはない、Windows XP がブートできるHDDがある状態でインストールしたもんだから、デュアルブートシステムとして、Windows XP の入ったHDDのブートマネージャに Windows 7 を入れたSSDのブート情報も登録されてしまったと。そこで、HDDをフォーマットしたらブート情報が無くなってしまっただけのこと。

 Windows 7 の入っている SSD のパーティションがアクティブになっていないので、インストールDVDからブートして修復インストールをさせようとしても、修復対象として表示もされない。

 まずはインストールDVDからコマンドプロンプトを起動して、diskpartコマンドを使ってアクティブパーティションを設定。ブート情報を再構築する前に、HDDがブート情報のドライブレターに影響しないようにHDDを取り外し。でもって、インストールDVDを使って修復インストール。HDDを戻してできあがり。

 あぁ面倒くさい。やっぱ、手抜きしちゃいかんわ。

 6年前のPCではあるが、CPUは3GHz超のハイパースレッディング対応のものなので、普通に使っている範囲では、MS-Officeでも不自由を感じることはない。グラフィックスコントローラが貧弱なので、エアロモードでウインドウをグリグリしたりするとぎごちないが、これも許容範囲。
 以前は、PCは3年で入れ替えとか思っていたが、CPUのシングルスレッドでの性能向上がゆっくりになったせいで、冷却ファンやHDDのような機械部品を交換すれば、実使用に耐える期間は倍以上になっている。PCメーカーには厳しいだろうが、普通の道具としては、これでいいんじゃないかな。

2012年3月 5日 (月)

3.11の後の記憶がない

 まったく無いのではないけれど、あれだけの強烈なできごとのわりには思い出せることが少ない。

 身内に被災者があったわけではない。

 自分がこの1年のあいだに何を感じ何を考えたのか、少しずつ解きほぐしておくことが必要だ。

フレッツ光ネクストのIPv6 IPoE接続代表ISPによるIPv4対応

 フレッツ光ネクストでIPoE方式によるIPv6接続を提供する代表ISPは、JPNE、インターネットマルチフィード、BBIXの3社があるが、今月初めにBBIXが提供開始を発表したことで、3社の足並みがそろった。

 代表ISPのサービスはIPv6接続がメインなのだが、ビジネスとして重要な意味を持つようになるのは、IPv4もセットで提供し始めたとき。

 フレッツ光ネクストのIPv6インターネット接続の開始より1年くらい前に、代表ISPはIPv6ネットワーク上にIPv4トラフィックを流すIPv4 over IPv6方式の検証を行っている。IPv6だけでなくIPv4も提供するのは、既定路線なわけ。

 JPNEBBIXともに、IPv4 over IPv6を提供する予定であることを発表している。説明の図を見れば、IPv4とIPv6で別々にネットワークを構築する必要がなくなり合理的であることはいいとして、ISP事業者というものの存在がインターネット接続を提供する上では不要であることがよく分かる。

 一時、フレッツの月額料金をISP料金とセットでISP側で徴収することが多くなっていたが、NTT東日本の「にねん割」ではNTT側で課金する仕組みに戻っている。
 あまり深読みすることでもないのだろうが、インターネット接続サービスの提供に対するISPの関わりが減っていくのは間違いないのだろう。いずれ「ISP」と呼ぶのも不適切になるかもしれない。

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