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2010年12月17日 (金)

NTT東日本のBフレッツ値下げに違法判決?

 ま~た誤解を呼びそうな記事が。値下げで違法なら「光の道」はどうすんだとか、鬼の首を取ったようにやっぱりNTTは極悪だとかいうtweetがあふれることだろう。

 記事に書かれている判決の要旨は、2002年から2004年の間にNTT東日本が販売したBフレッツサービスの価格が、他社への貸し出しに設定されていた価格よりも安くなっていたケースがあり、それに対して独占禁止法上の私的独占行為に当たるとして最高裁が違法行為との判決を下したというもの。

 そのまま読めば、NTT東日本がとんでもない悪者に見えてしまうのだが、実際の事情を知ればそうでもない。

 現在、一般家庭用に提供されるNTTの光ファイバのサービスは、電話局の収容装置までの間で最大32分岐する方式のみとなっている。他の契約者と回線を共用すると遅くなると思う人が多いのだが、実際には上流のネットワークの太さとのバランスから考えれば共用しても十分に太いので、実利用で遅さを感じることはない。(ただし、ソフトバンクとNTTが共用するとかいう場合はハナシが変わる)

 これに対して当時、一般ユーザ向けのFTTHサービスとしては、電話局の回線収容装置から加入者宅までの間で光ファイバを占有するベーシックタイプと、途中で分岐するニューファミリータイプがあった。光ファイバの通信速度が100Mbpsでしかなかったので、分岐するかどうかで大きな差が出たのだが、1GbpsのGE-PONへ移行する将来像は見えていたし、あくまで過渡的なものでしかなかった。

 でもって、ニューファミリータイプを提供する契約者に対して、たまたまその回線を共用するユーザが他にいなかった場合に、NTTはベーシックタイプの回線を使って提供してしまっていたのだ。ユーザから見ればどっちでも変わらないのだが、これに対してNTTの光ファイバの貸し出しを受けていた他の事業者が違法行為だとして訴えたもの。

 NTTから他の事業者に光ファイバを貸し出すのは、当時も今も分岐単位での貸し出しは無く、占有回線の貸し出しになる。その占有の回線をNTTは共用の料金で提供してるから違法だろうという論理なわけだ。確かにこの場合、値段は逆転する。

 NTTとしては、始めたばかりのニューファミリーの機材が不足していた場合に、分岐のない契約者に対してサービスとしては実質的に同じだからということで以前からあるベーシックタイプの機材を流用したのだろう。少し不注意な判断だったかもしれないが、それほど目くじらを立てることでもないと思うが、どうだろうか。少なくともNTTが独占を狙ったものとは言えないだろう。

 無意味でも光ファイバの途中にスプリッタを突っ込んでおけばよかったのか。なんだかすごく不毛だ。

 訴訟の背景には、NTTの光ファイバを分岐貸しにできるかどうかをめぐった対立があったのだが、これに関しては考えるべきポイントがものすごく多いので、簡単にどっちにすべきかと言ってしまうことはできない。

 記事にするならここまで書いて欲しいもんだが、マスコミにそこまで期待するのは無理かな。

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