NTT東西のIPv6接続問題:JAIPAの不満はイマイチ
NTT東西のIPv6インターネット接続の認可申請に対して、プロバイダー協会であるJAIPAの副会長が問題点を指摘しているが、いまひとつ的はずれなような気がする。
ISPのコスト負担額の内訳が不明確であるということに関しては、NTT東西とISP/JAIPAの間の検討過程が公開されていないので分からないのだが、まったく検討されていなかったということは無いだろう。ある程度の目安は把握できていたはずだ。実運用に入るところでNTT東西が恣意的に極悪な価格設定をしてくるかもしれないというのなら、それは信頼関係の問題であるように思う。価格設定は、総務省にあらためて認可申請されるだろうから、そう無茶はできないだろう。
ISPが認知できないままフィルタリングや帯域制御が行われる可能性があるというのは、おかしなハナシだ。通信事業者として、通信内容に干渉することが法律で禁止されているのは、NTT東西が最もよく理解していること。むしろ、ユーザーに具体的な仕様を知らせないままフィルタリングや帯域制御を勝手にやっているのは、ISPの方ではないのか。自分の行為を棚に上げておいて、根拠の薄い難癖をつけているような気がするぞ。
ネットワークの出口が東京と大阪に集約されるってのは、POIが当面東西一カ所ずつになるということに関するものだが、これは最初はトラフィックが少ないと見ているせいであって、利用が増えれば地域ごとにPOIが設けられることになる。
必要のない設備を最初から大量に用意して無駄なコストをかけろと言うのだろうか?そのコストは最終的にユーザ負担になるというのに。
地方にあるデータセンターと言っても、今だってISPはNTTコミュニケーションズなどの長距離通信事業者の設備を使って大都市まで接続していて、それが代表ISPに変わってるだけなのだから、たいして違いはないように思うが。なにより、トラフィックが増えれば地方にもPOIができるわけだし。
ISPの顧客情報をNTT東西と共有する必要があるって、現行のフレッツだってそんなもんじゃないのか? ISPのアカウントとパスワードで認証してから地域IP網の中にPPPoEを通すためのL2TPのトンネル掘ってるわけだし、課金や開通工事だって、ほとんどNTT東西とISPは一体じゃないか。NTTグループの営業活動に流用するってのは、総務省からうるさく監督されているわけだし、この申請に限って挙げることではないのではないか。


いつも面白く読ませて頂いております。
昨日、NTT東西の申請した約款が、認可されたんですね。
これから、どうなるのですかね。
投稿: けずまり | 2009年8月 7日 (金) 00時36分