フレッツ光ネクストのホームネットワークはどう進化するのか
NTTの次世代サービス共創フォーラムのホームネットワーク関連のセミナーを聴いてきた。最近、あちこちの展博などでいろいろなベンダーから出ているが、OSGiベースのホームネットワークを展開するというもの。センサーやら家電やらをOSGiを搭載したホームゲートウェイでコントロールするということで、大昔(10年くらい前?)からあったハナシが、ようやく具体的なサービスになろうとしている。
だが、はたしてそれがユーザの求めるものだろうか? 洗濯機だのエアコンだのをネットワークでコントロールするとか、窓や玄関の鍵の状態を見るとかが、ビジネスで成り立つほどの価値があるとユーザは見てくれるのだろうか?
同じく大昔のネタでいつまでたっても普及しないものとして、Echonetというものもあるが、結局のところ搭載によるコストアップがユーザにとっての価値に見合わないために、普及に至っていない。OSGiも、高級車やビルのメインテナンスのような目的と効果が明確であった領域では何年も前から活用されている。家庭向けに普及しなかったのは、それなりの理由があったと見るべきだろう。
事情は海外でも同じで、類似の製品は10年以上前から繰り返し出てきているものの、成功したものはない。
今回のNTTの計画は、個別の家電製品を出しているメーカーがOSGiのバンドルを開発し、NTTはバンドルが実行される環境をフレッツのルーターで提供するということだろうが、はたしてそんなにうまくいくだろうか。サービスコストやら普及の努力やらは各メーカーにまかせ、自分はプラットホーム提供で確実に小銭を稼ごうという考えだろうが、その「小銭」はどこから来るというのか。メーカーにもユーザにも、そんな余裕は無いのではないか。
技術的には面白いが、ビジネスとしては非常に難しいと思う。
ちょっと古いが、こんな記事があった。
住友電工が日本のFTTHサービスのトリプルプレイ向けホームゲートウェイ用CPUとして、Caviumの通信プロセッサを採用
このキャリアは、どう考えてもNTT東西だろう。記事にある CN5020 というのは、MIPS64のデュアルイシューのコアを2つ搭載しているので、1クロックで最大4命令が実行されるという高性能なもの。IPv6パケットの処理とかIPTVやらひかり電話やらのクリティカルな通信処理に一つのコアを割り当てたとして、それ以外のアプリケーションにもう一つのコアを使うことが出来る。
こんな豪勢なCPUを搭載しておいて、その使い方がOSGiだけとは、あまりにも寂しい。NGNサービスを普及させたいなら、もっと面白いサービスを考えてもらいたいものだ。


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